どの家庭も家で使う電力は、自分の家で発電―そんな日がやってくるかも。そのカギとなるのがペロブスカイト太陽電池(薄膜太陽電池)。

このペロブスカイトはなんと横浜で、それもこの桐蔭横浜大学で研究開発されているのです。トラ子はビックリ!

 研究開発しているのは宮坂力特任教授(医用工学部)。今日は宮坂先生のご紹介です。

私たちの身近にあるものでなじみがある太陽電池は住宅の屋根に置かれているシリコン太陽電池。でもそれは屋内では発電できないですよね。このペロブスカイト太陽電池は屋外はもちろん、屋内の照明でも使えて、非常に薄く曲がるという優れもので、世界からも注目を浴びているんです!グリーンエネルギーの取組に向けて産業界からも非常に注目されている次世代エネルギーの一つです。



宮坂先生は大学院卒業後、企業に。でも、「企業での研究は3~5年でテーマが大きく変わる」と宮坂先生。企業でお勤めの頃、ある商品の研究開発を終え、工場を建て、製品を作り、出荷し、発売直前に「採算が合わない、やめましょう」という社長の一声で発売中止に。「腰を落ち着けてゆっくり研究開発をやっていきたい。」と思った先生は桐蔭横浜大学で研究を始められました。

また、「今のペロブスカイトの成功は、人のつながりがなければ成し得なかった。」と。「何人もの人間が、道案内の標識のように関わってきています。だれか一人が欠けても、ここまでたどり着いていなかった」とのこと。


宮坂先生はこの研究により、2017年にはクラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞、2021年9月にはRank賞を受賞し、ノーベル化学賞受賞への期待も高まっています。将来は各家庭のベランダで発電し、家庭で使う電力として使用できるようにしていきたい。」と宮坂先生は意欲的に語っていらっしゃいました。


学生時代から、ヴァイオリンを習っていらして、1回もお稽古をお休みしていない先生。地道な努力を重ねられる性格はここにも。

トラ子も見習いたい!                   

宮坂先生、石河睦生先生(医用工学部)、参加者の皆さん、ありがとうございました。



~受講のご感想~

桐蔭学園高校 松本康佑さん(受講当時高校2年)


環境問題に興味があり、桐蔭学園の「未来の扉」でも「環境×ものづくり」の題目の元、研究を進めていました。そんな中、もともと興味があった宮坂力先生のペロブスカイト太陽光発電の講義があると桐蔭学園の生涯学習講座のご案内で知ることが出来たので応募しました。

講義を実際に受けてみてネットなどで調べたペロブスカイト太陽光発電の情報を遥かに超えた詳しい情報を知ることが出来ました。安価にもかかわらず、宇宙での利用や、レントゲンにも応用することが可能など、素晴らしいことが多く目から鱗でした。またそれだけでなく人脈の大切さや、新しいことにチャレンジする大きな意味など、まさに生涯講座と言えることまで学ぶことが出来ました。

また受講した後、気になった点をメールで質問させて頂いた際、とても丁寧に答えていただき、さらに先生のご好意で研究室の見学までさせていただきました。研究室では実際に製造過程を見させていただきました。製造が短時間でとても驚きました。

この経験を将来に生かしていきます。宮坂先生 ありがとうございました。