トラ子です。先日の桐蔭オンライン講座は、女性学・ジェンダー研究で有名な上野千鶴子先生。約200名の申し込みで関心の高さがうかがえます。2019年東京大学入学式での祝辞「がんばっても報われない社会」で、女子学生の置かれている現実について語られたこと、皆さんの記憶にも新しいのでは?


上野先生は、『女性管理職2020年30%』の政府の目標について、2016年時点で、実現の可能性はないという結論を出されていたそうです。「日本型雇用は一つの集団に長くいればいるほど得をし、早く辞めたら損をする仕組み。このルールの下では女性は構造的組織的に排除され、長期勤続している人たちは男だけになる。日本型雇用は諸悪の根源。このままでは日本企業は沈没する。でも、処方箋はある!」と上野先生。


新卒一括採用・終身雇用・年功序列給などを廃止し、日本型企業の反対のことをやればいいのだと。また、女性を積極的に登用、男女関係なく人材育成、女性にも創造性の高い仕事を与える、セクハラ対応を周知、女性正社員比率や女性管理職比率高い企業ほど売上高経常利益率が高く、均等処遇は企業にとって合理的だとも。


当日の参加者からの質問には「今、こんな日本で、女性に必要なことは達成可能な小さな成功を積み重ね、成功体験を積み上げていくこと」とお答えになっていました。

男性へのメッセージも「ノイズが発生しやすく、それを抑制しない組織風土を作らないと生き延びていけない。これを男性たちに認識してもらいたい」と。「わきまえない女(笑)」こそが変革を創り出す。


最後に生き延びる知恵として次のアドバイスをしてくださいました。

どこでもいつでも生き延びることが出来るように


・能力やスキルを身に着ける

・能力のある人を調達する能力を身につける「受援力」:「助けて」という力

・孤立しない/迷惑をかけてもいい→上手に迷惑をかける知恵

・安心して弱音がはける場を作る

・弱さを力に

    

セミナーの中でたくさんの本が紹介されました。その中から上野先生の本を紹介しますね。


『女の子はどう生きるか 教えて!上野先生』上野千鶴子 岩波書店

情報生産者になってみた ――上野千鶴子に極意を学ぶ』上野ゼミ卒業生チーム ちくま新書

『あなたの会社 その働き方は幸せですか』出口治明・上野千鶴子 祥伝社