「哲学」と聞くと、「難しすぎて、私には無理!」と逃げたくなる私、トラ子。今回は桐蔭オンライン講座の「哲学」の講座のレポートです。講師は立正大学文学部哲学科 教授 野矢茂樹 先生。
まず、対面受講会場で驚いたのは10人のうち、3人が高校生だったこと。講義は「哲学の学び方」「哲学は何の役に立つか」。そして最後は3~4人のグループで話し合いをしました。
初めの「哲学の学び方」では「過去の偉大な哲学者の言葉を名言や格言のようにしてありがたがるのは、哲学の学び方としては最悪」と先生。その例としてフランスの哲学者 デカルトの「我思う。ゆえに我あり」について先生のお考えを述べられました。
次に先生のお話で心に残ったことを挙げます。
・哲学にありがたいお説教を求めない。正解が書いてあることを期待して哲学者の著作を学ばないこと。最後は自分自身の力で考えていく力を身につけること。それが哲学を学ぶ意義。
・知的体力をつけること。知的根性を養うこと。
・自分の中でモヤモヤしたものをあきらめずに一歩一歩前に進む。答えがすぐに出なくてもあきらめずに考えること。
・わかったと思っていたことが、わからなくなる。これは私たちの生活において非常に大切なこと。
・何でも哲学になる。
・生きていること、そのものを考えていくこと、これが哲学である。
・哲学とは立ち止まって自分のやっていることを見直してみること。
「哲学は何の役に立つのか」という問いに先生は「役に立たない」からこそ、私達に必要なものだと答えられました。
先生のお話を聞いているうちに、「哲学」が自分に少し近い物として感じられました。皆さんはいかがですか。
もっと深く学びたい人は、この本がおススメ→はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内 (PHP文庫) 野矢茂樹
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